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唱えよう─智山勤行式、御詠歌
智山勤行式をお唱えしたり、御詠歌を奉詠したりする中で、
仏教徒としての行き方を学んでいきましょう。

智山勤行式

『智山勤行式』(ちさんごんぎょうしき)は、真言宗智山派の僧侶と檀信徒が、お仏壇の前で、あるいは菩提寺の行事や法要で、共に「唱える」ことのできる経典です。

 お大師さまは、お経を「唱える」ことで苦しみが除かれ、心の安らぎを得ることができると説かれています。そして本当に、日々『智山勤行式』をお唱えし、自らの行いを反省し自分の生き方を見つつ、宗教的な生活(十善戒の実践)を送るならば体得することができるのです。

 また一方、『智山勤行式』の終わりの部分では、「唱える」功徳を、自分だけでなく他のすべてのものにまわし向ける「回向」をお唱えします。今は亡き人の「供養」のため、あるいは他者の「願い」のために、『智山勤行式』をお唱えすること、それは慈しみの心の表れといえます。

『智山勤行式』を「唱える」ことは、宗教的感動を味わうための真言宗智山派からの具体的な実践の提案なのです。

※詳しくは、智山檀信徒叢書(1)・(5)をご覧ください

智山勤行式「叢書(1)」[MP3,414KB]
 

御詠歌を唱える功徳

 御詠歌(ごえいか)は、仏さまの教えをやさしい言葉と美しい音律でお唱えするもので、「唱える」ことによって、私たちの声と大自然の万物とが響き合う、宗教的な喜びを味わうことができます。そして、繰り返しお唱えすることで、仏さまやお大師さまの教えを深く理解していくことができるのです。

 真言宗智山派の密厳流御詠歌には、お釈迦さまや弘法大師、興教大師、また総本山智積院や巡礼・遍路、さまざまな法要に関するものなど60曲ほどがあります。

 五・七・五・七・七の和歌に曲をつけたものを「詠歌」、七五調または五七調の詩に曲をつけたものを「和讃」といいますが、この二つを合わせて御詠歌といいます。

 御詠歌を「唱える」それは自分を昇華させるだけでなく亡き人への供養、さらに御詠歌講(遍照講支部)の講員になると、「信心に基づくやさしい仲間ができる」という大きなご利益があります。

※詳しくは、智山檀信徒叢書(3)・(5)をご覧ください

密教流遍照講

お経を唱える、ご真言を唱える、御詠歌を唱える―。真言宗には、さまざまな「唱える」があります。

「五大皆有響(ごだいにみなひびきあり)

 十界具言語(じゅっかいにごんごをぐす)

 六塵悉文字(ろくじんことごとくもじなり)

 法身是実相(ほっしんはこれじっそうなり)」

これは『声字実相義』(しょうじじっそうぎ)というお大師さま(空海)の著書に説かれる教えです。難しいですか? 一読しただけでは何を意味するのかは解らないかもしれませんね。しかし、きっとその美しい響きは実感することができるでしょう。

そしてその意味は? ここではあえて解説しません。私たちが日々『智山勤行式』や「御詠歌」をお唱えることで、その意味が忽然と体解できるにちがいないからです。

仏さまの教えを唱える。それは、生きる力に満ちあふれた、仏さまの世界と一体となる修行なのですから。
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