小峰一允管長猊下東日本大震災被災地御巡錫及び写経奉納(茨城・千葉)

 平成27年11月26日から27日の2日間、小峰一允管長猊下は茨城第二教区・下総海銚教区・下総香取教区の三教区を御巡錫されました。

 9月の東北三教区での御巡錫に引き続き、東日本大震災による物故者への慰霊、被災地の復興祈願を目的とし、特に被害が甚大であった被災地域への御巡錫となりました。

 下総香取教区の長泉寺(香取市)、下総海銚教区の重藏寺(旭市)にて慰霊と復興祈願の法要をお勤めされ、地元のご住職・檀信徒と共に一心に物故者慰霊の祈りを捧げました。法要を終えた後、全国のご寺院・檀信徒から寄せられた「震災復興写経」を奉納し、本堂が復興されたご寺院に、表彰状が授与されました。

 また、茨城第二教区の宝照院(神栖市)と下総海銚教区(旭市)の普門院を訪問され、法楽を上げられました。

 小峰猊下は御垂示の中で、仏教は心の拠り所としての存在であり、他者を思いやる心の根幹としての「慈しみ」と、人間の本質を感じ取り静かに振り返って考えを掴む「智慧」、御本尊様に祈ることで「智慧」を授かり、一日一日を丁寧に生きることの大切さをお話されておられました。

 震災の爪痕は、被災に遭った地域や人々の心に未だに深く残っていますが、後世により良い世の中を残すためにも、私たちは大切に生きることを伝えていかなければならないと感じました。