諸堂案内

諸堂案内

古い石垣を土台にした高い塀、七条通りに向かって厳然として構える総門、阿弥陀ヶ峰を背景にして立ち並ぶ諸堂伽藍、真言宗智山派の総本山智積院です。
京都東山三十六峰の南に位置し、約二十余りもある堂塔伽藍は峰より連なる緑深い木々に抱かれています。ここでは境内のご紹介をしています。
それでは、数々の歴史に彩られた智積院の境内を歩いてみましょう。

境内マップ 大師堂 名勝公園 密厳堂 収蔵庫 講堂 金堂 明王殿 拝観受付所 智積院会館 総合受付
金堂
金堂

総本山智積院の中心的な建物であり、金堂と呼ばれています。
宗祖弘法大師のご生誕千二百年の記念事業として昭和50年に建設されました。
堂内には昭和の祈りを込めた本尊大日如来の尊像が安置されています。
毎朝の勤行、総本山としての多くの法要はここで厳修されます。
以前の金堂は、元禄14年(1701)3月智積院第10世専戒僧正が発願し、桂昌院(徳川5代将軍綱吉の生母)より与えられた金千両を基に学侶からの寄付金を資金として、宝永2年(1705)春に建立されました。
しかし、明治15年(1882)に火災により焼失しました。

名勝庭園
名勝庭園

「利休好みの庭」と伝えられるこの庭園は、豊臣秀吉公が建立した祥雲禅寺(しょううんぜんじ・智積院の前身のお寺)時代に原形が造られました。
その後、智積院になってからは、第七世運敞(うんしょう)僧正が修復し、東山随一の庭と言われるようになります。
築山・泉水庭の先駆をなした貴重な遺産といわれ、中国の盧山をかたどって土地の高低を利用して築山を造り、その前面に池を掘るとともに、山の中腹や山裾に石組みを配して変化を付けています。
国宝の障壁画がかつて飾られていた大書院はこの庭園に面して建ち、平安期の寝殿造りの釣殿のように、庭園の池が書院の縁の下に入り込んでいます。
その大書院より眺めることができる庭園は、四季折々の美しさで私たちの目と心を楽しませてくれますが、特に、ツツジの花の咲く5月下旬から6月下旬にかけて一段と華やぎ、毎年多くの観光客が訪れます。

明王殿
明王殿

明王殿は、昭和22年(1947)の火災により仮本堂であった方丈殿が焼失した際に、明治15年に焼失した本堂の再建のため、京都四条寺町にある浄土宗の名刹、大雲院の本堂の譲渡を受け、現在の講堂のある場所に移築した建物です。
その後、平成4年(1992)に、講堂再建にともなって現在の場所に移築されております。
ご本尊は不動明王様で、明王殿は不動堂とも呼ばれます。
 

収蔵庫
収蔵庫

わが国の最高の名作、国宝障壁画が納められています。
桃山時代に長谷川等伯らによって描かれ、祥雲禅寺の客殿を飾っていた金碧障壁画が智積院には残されています。
「楓図」「桜図」「松と葵の図」「松に秋草図」等は国宝に指定されています。
ダイナミックに大自然を描き出した、豪華絢爛たる絵画の世界をゆっくりとお楽しみください。

講堂
講堂

講堂は、灌頂道場や各種研修の道場として使用しています。
現在の建物は、平成4年(1992)の興教大師850年御遠忌記念事業として計画し、平成7年(1995)10月に完成したものです。
講堂はかつて方丈と呼ばれていて、玄宥僧正が現在の京都東山の地に智積院を再興した折りに、徳川家康公より寄贈された祥雲寺の法堂が基になっています。
この祥雲寺ゆかりの建物自体は、天和2年(1682)7月に焼失しました。
その後幕府から与えられた東福門院の旧殿・対屋を基に、貞亨元年(1684)に再建されましたが、この建物も昭和22年におしくも焼失してしまっています。
平成20年秋、田渕俊夫画伯の襖絵が奉納されました。

拝観受付所
拝観受付所

拝観受付所では、長谷川等伯一門によって描かれた国宝障壁画を納める「収蔵庫」と、利休好みの庭として昔より東山随一の庭といわれる「名勝庭園」の拝観受付をおこなっております。

◆ 収蔵庫・名勝庭園
拝観受付時間 午前9時 ~ 午後4時
拝観料 一 般 500円
高校生 300円  中学生 300円  小学生 200円
※団体割引(それぞれ20人以上)50円引き
12月29日,30日,31日はお休みとなります
拝観場所以外の境内地はいつでもご参拝できます。
各お堂は午後4時半頃に閉まります。
総合受付
智積院の入口を入って左手にある総合受付は朱印所であり、各種霊場の朱印受付、霊場用品の販売やお守りの販売もしております。また智積院での回向や祈願のご依頼も受け付けております。(午後4時半まで)
大師堂
大師堂

真言宗開祖、弘法大師空海のご尊像を安置するお堂です。
大師堂は江戸浅草の宝持院真融法印の寄付金三百両を基金に、役寺の愛宕円福寺の胎通法印と真福寺の純雅法印が尽力して費用を用意しました。
落慶したのは胎通が智積院第二十四世に就任中の寛政元年(1789)です。

宿坊 智積院会館
宿坊 智積院会館

「宿坊」はお寺にある宿です。どなたでもご利用できます。
また昔のような相部屋もありませんので、個室でお寛ぎいただけます。
宿坊の特色は施設や食事がシンプルであることです。
シンプルな一夜をお過ごしになって、少しだけ日頃の暮らしを振り返ってみませんか。

密厳堂
密厳堂

真言宗中興の祖、興教大師覚鑁のご尊像を安置する密厳堂は、智積院第七世運敞僧正が末寺・学侶に寄付を募り、寛文7年(1667)に建立したものです。
正面に寛文12年(1672)運敞僧正自筆の「密厳堂」の額が掲げられています。