2018年 7月:シェイクアウト訓練について

 こんにちは、災害対策室です。
 今まで様々な防災活動を紹介してきましたが、今回紹介するのは「シェイクアウト訓練」という地震防災訓練です。
 シェイクアウト訓練は2008年に始まったアメリカ初の地震防災訓練で、英語では「Shake out」と表記します。「防災について調べる中で耳にしたことがある」という方もいれば「初めて知ったがどういうものかわからない」という方もいると思います。
 「シェイクアウト」とは「地震から脱出しよう!」という意味を込めて作られた言葉で、日本では「一斉防災訓練」と訳されています。
 シェイクアウト訓練は、地震の際の「安全確保行動1-2-3」を身につける機会です。
1 「DROP!(まず低く!)」:しゃがんで姿勢を低くする(屋外では落下物の危険の少ない場所でうずくまる)
2 「COVER!(頭を守り!)」:机やテーブルの下に潜り込んで頭を守る(屋外の場合は、カバンなどで頭を守る)
3 「HOLD ON!(動かない!)」:じっと動かず揺れが収まるのを待つ
この3つの行動で身の安全を確保します。学校などの防災訓練の時にとる行動と同じですね。

(提供元:効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議)
 学校の防災訓練と違うのは、シェイクアウト訓練は自治体や民間企業などが訓練開催を告知し、参加者を募ることです。
 シェイクアウト訓練は、事前に参加登録をした人が、訓練実施日時に、その時いる場所で特定の会場に集まることなく一斉に訓練を行います。訓練開始メールや屋外スピーカーから合図があったら、その場で上記の「安全確保行動1-2-3」を行います。家や職場などの屋内の場合もありますし、外出中なら屋外の場合もあります。地震はいつどこで起こるかわからないので、そういう意味ではよりリアリティがありますね。
 訓練を実施する時にそれぞれにいる場所で、臨機応変に参加をすることになるため緊急時の行動が定着しやすいと言われています。また、誰でもどこにいても参加でき、訓練時間も15分くらいの短い時間で終わるので、通常の防災訓練に比べると参加しやすいのもメリットのひとつです。
 さらにシェイクアウト訓練は訓練日時が決まっているので、当日までに参加する家族や友達と防災について話し合ったり、シェイクアウト訓練当日の様子を共有したり、反省会の場を設けたりすることで、防災に対する意識が自発的に高まります。また、ホームページやスマホのアプリ、FacebookTwitter等を活用して参加を呼びかけるなど、IT利用を薦めているのも特徴です。
 皆さんのお住まいの自治体などで、シェイクアウト訓練のお知らせがあったら、参加してみてはいかがでしょうか。
 また、日本シェイクアウト提唱会議のHP http://www.shakeout.jp/ で、全国で実施予定のシェイクアウトの日時を確認でき、主催する自治体などのホームページにアクセスすることができるので、身近な地域を探してみてください。