2016年 5月:公園の中にある防災設備について

 こんにちは、災害対策室です。
 緑も濃くなり、さわやかな季節になりましたね。近くの公園へピクニックなど、屋外でご飯を食べたり遊んだりするにはとてもいい時期です。
 さて、皆さんは「避難場所」や「活動拠点」に指定されている公園を訪れたことがありますか?「避難場所」や「活動拠点」に指定されている公園は、震災などの災害発生時に皆さんを守る貴重な場所となっており、様々な設備があり、それぞれにいろいろな工夫がされています。
 

 今回は「避難場所」と「活動拠点」として指定されている、港区立芝公園を紹介いたします。
 

 公園の入り口には、ソーラー照明灯が設置されています。災害で電気の供給が止まっても、夜間でも公園の入り口がわかるように、太陽光を蓄電して光るようになっています。
 
 このマンホール、一見普通のマンホールに見えますが、実は下水管直結型の「災害用マンホールトイレ」なのです。給水や電気などのインフラが寸断された場合でも利用でき、災害時には写真のように蓋を開けて、テント・便座を設置すればすぐにトイレとして使用することが出来ます。

 トイレ使用後は、この手押しポンプからの水を使用して流すことが出来ます。このポンプから出る水は、雨水を貯蓄しておいたもので飲むことはできませんが、水道などのライフラインがストップした時にこれで生活用水が確保できます。

 これは「かまどベンチ」です。普段はベンチとして使用していますが、災害時には座る部分をはずすと“かまど”になります。ここで火を起こして、炊き出しなどができます。また、外した部分はテーブルとして使えます。
 
 何気なく見ていたものが、非常時には大切な設備となるのですね。
 
 この他に、大きな所では「防災公園(大規模救出活動拠点)」に指定されている公園があります。
 東京都で有名なところは、葛西臨海公園や木場公園などです。これらは防災施設の他、ヘリコプターが離発着できる広場などがあり、災害時に自衛隊、警察、消防等の部隊のベースキャンプとして機能するようになっています。
 皆さんもピクニックや散歩がてら、近くの公園にどんな設備があるのかな?と探してみてはいかがでしょうか。