2016年 7月:光化学スモッグに注意しましょう

 こんにちは。災害対策室です。
 7月になり、いよいよ暑さが本番になってきました。駅から事務所まで歩くだけで、汗がにじんできます。今回は、暑さが厳しくなると発生する光化学スモッグについてのお話です。
 光化学スモッグとは、自動車や工場などから排出されるガスに含まれる窒素酸化物(一酸化窒素など)や炭化水素などが太陽の紫外線により反応し、「光化学オキシダント」を生成して、大気が白くモヤがかかった状態になることです。晴れて風が弱く、紫外線の強い日によく発生します。
 この光化学オキシダントによって、目がチカチカしたり、のどが痛くなったり、頭痛が起きたりします。また、植物に悪い影響が出たりすることもあります。お年寄りや乳幼児が被害を受けやすいと言われています。また、アレルギー性の結膜炎や喘息などの持病がある人は症状が悪化する可能性があるので、光化学スモッグ注意報に充分に注意を払う必要があります。
 光化学スモッグは1970年代によく発生していましたが、80年代以降は沈静化していました。しかしここ数年になり、関東地方を中心に再発しています。また、今までは主に関東圏で発生していましたが、最近では経済成長著しい中国の大気汚染が気流に乗って日本へ運ばれ、九州地方などでも発生しています。
 
 市役所や区役所から光化学スモッグ注意報が発令されたときは、屋外での激しい運動を避け、自動車等の使用をなるべく控えてください。
 
 光化学スモッグの影響を受けやすいのは、直接外気に触れる目と、空気が通る呼吸器です。目がチカチカしたり痛くなったときは、水で洗浄し、喉に痛みを感じたときは、うがいをして涼しい部屋で安静にしましょう。症状が重い場合は、できるだけ早く医師の診察を受けてください。